【6月25日 AFP】米カリフォルニア(California)州中部で23日午後発生した大規模な山火事で、これまでに少なくとも2人が死亡した。現地の消防当局が24日、明らかにした。

 この山火事は同州カーン(Kern)郡のイザベラ湖(Lake Isabella)周辺で発生し、「アースキン」と命名された。火は急速に広がり24日午後までに120平方キロメートル以上が焼けた。これまでに消防隊が延焼阻止線を作ったのは延焼範囲の外周の総延長のうち5%程度にとどまっている。

 消防隊員の一人は「この火事は…爆発(のようなもの)だった。2エーカー(約8100平方メートル)の火が数時間で数千エーカー(数十キロメートル)に広がったんだ」と報道陣に語った。カーン郡消防署によると、消防隊員らは炎をあおる強風に対処しているという。

 カーン郡消防署はこの山火事で2人が死亡したとツイッター(Twitter)に投稿したが、それ以上の詳細は明らかにしていない。

 ジェリー・ブラウン(Jerry Brown)州知事は、被災地支援を加速するため、この地域に非常事態を宣言した。

 地元メディアによれば、火はあっという間に燃え広がってこれまでに住宅80棟が焼け、焼失住宅はさらに増えるとみられている。また、多数の住民が避難を余儀なくされている。

 カリフォルニア州は過去最長の5年に及ぶ干ばつに見舞われており、ちょっとした火花で木々が燃える状態になっていた。今週は気温が40度を超え、火災の危険性が高まっていた。

 現在、米国では南西部を中心に14か所以上で発生した大規模な山火事が燃え続けている。米南西部では19日、記録的な熱波の影響で少なくとも5人が死亡した。(c)AFP