キャリアの岐路に立つフェデラー、慣れ親しんだ「家」で再び輝けるか
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■自らの「家」でジョコビッチへの雪辱なるか
しかし、大きな壁として立ちはだかるのは、決勝でフェデラーの前に2度も立ちふさがったノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)の存在だ。ジョコビッチは先日の全仏オープンを制し、ついにキャリアグランドスラムを達成。1969年以来となる年間グランドスラムに向けても折り返し地点を越えた。
直接対決の成績ではジョコビッチの23勝22敗と拮抗しているが、グランドスラムでの直近の対戦ではジョコビッチが4連勝している。フェデラーのグランドスラムでの勝利は、2012年のウィンブルドン準決勝までさかのぼらなくてはならない。
フェデラーは先週、英紙ガーディアン(Guardian)に対して「現在のジョコビッチは最強かって?それは間違いない。今の地位にふさわしい選手か?100パーセントそうだ。それでも倒すことは可能か?イエス、もちろん倒せる。私は去年、3度も倒している」と語っていた。
フェデラーにとってウィンブルドンは、いつも自分の家と呼べる場所だった。それは、ポニーテールの短気な青年として出場し、片手バックハンドが1回戦で洗礼を浴びた最初の2大会の頃から変わらない。
2001年大会の4回戦では、優勝7度のサンプラスを破って正当な後継者と目されるようになると、2002年はまさかの初戦敗退に終わったものの、1年後に強打のマーク・フィリプーシス(Mark Philippoussis)を決勝で破って初優勝を飾り、小さな汚点をすぐに忘れさせた。
それ以来、フェデラーはウィンブルドンで数々の成功を手にしてきた。2003年から2007年には大会5連覇を達成し、2009年と2012年にもタイトルの数を増やした。敗れた2008年大会のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)との決勝は、周囲が薄闇に包まれるまで続く5セットの激闘となり、この試合を男子テニス史上最高の勝負に挙げる人も多い。
しかし、31歳で臨んだ2013年大会で、世界ランキング116位のセルジ・スタホフスキ(Sergiy Stakhovsky、ウクライナ)に敗れてまさかの2回戦敗退に終わると、フェデラー時代の終えんが取り沙汰されるようになった。それからというもの、そうした声はことあるごとにささやかれるようになっている。
ガーディアン紙上でフェデラーは、「テニスをやれるというだけで、すごく楽しいのがわからないのかな。自分が満足するのにグランドスラムを年間3勝する必要はないんだ」と語っている。
「体がテニスを求めなくなり、心が求めなくなり、妻が求めなくなり、子どもたちがテニスを嫌いになれば、明日にでも辞めるよ。それで何も問題ない」
(c)AFP/Dave JAMES