【6月22日 AFP】サッカースウェーデン代表のズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)が21日、現在出場中の欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)をもって代表から引退すると発表した。

 現在34歳のイブラヒモビッチは、22日のベルギーとのグループE最終戦を控えた記者会見で、「スウェーデンのEUROでの最後の試合が、俺の代表での最終戦になる。それが明日でないことを願おう」と話した。

 そしてリオデジャネイロ五輪への出場についても、「五輪には参加しない。俺の代表最後の試合は、この大会のチーム最終戦だ。だから、それができる限り先になってほしい」ときっぱり否定している。

 チームを率いるエリック・ハムレン(Erik Hamren)監督は、「大きな損失だ。彼は唯一無二の選手。私から見て、スウェーデンにはワールドクラスの選手が1人いる。ズラタンはリオネル・メッシ(Lionel Messi)やクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)と同等だ」と話した。

 スウェーデンの年間最優秀選手に与えられるギュルドボッレン(Guldbollen)賞を10度受賞しているイブラヒモビッチは、ベルギー戦の結果にかかわらず、胸を張って代表を離れると宣言した。

「失望とともに終わるなど絶対にない。スウェーデンの主将を務めたことや、代表で自分が成し遂げてきたことに強い誇りを持っているからだ」

「この場を借りて、サポーターのみんなに感謝したい。みんなのおかげで、これだけの成果を残すことができた。みんながいなければ、ここまでのことを達成するのは不可能だったろう」

「だからどこへ向かおうと、俺は常にスウェーデン国旗とともにあるし、スウェーデンの側に立つ。だから、俺にとって失望などというものは存在しない。あるのはただ、誇りと感謝だけだ。本当に感謝している。ありがとう」

 代表歴代最多の62得点を挙げているイブラヒモビッチは、22日のベルギー戦で、史上初となる欧州選手権4大会連続得点を狙う。スウェーデンが決勝トーナメントに進出するには、勝利が絶対条件となる。(c)AFP/Jonathan Nackstrand