【6月21日 AFP】アフガニスタンで20日、爆弾による攻撃が相次いで発生し、計25人が死亡した。このうち首都カブール(Kabul)で起きた攻撃では、カナダ大使館で働くネパール人の警備員14人が犠牲になった。

 小型バスが自爆攻撃に遭ったこの事件では、アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)の報道官がツイッター(Twitter)上に犯行声明を出した。

 ただ米テロ組織監視団体「SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)」によると、アフガニスタンとパキスタンで過激派組織「イスラム国(IS)」とつながりのある組織も犯行声明を発表、実行犯とする男の名前と写真を掲載した。アフガニスタンの情報筋によると、当局者らが精査しているという。

 タリバン側はISの主張を断固として否定している。

 一方でタリバンは、カブール南部で同日発生した小規模な爆発についても犯行声明を発表。内務省によるとこの爆発では1人が死亡した。

 これらカブールでの爆弾攻撃の数時間前には、北東部バダフシャン(Badakhshan)州の市場でも爆発があり、当局によると少なくとも10人が死亡した。死者はさらに増えるとみられている。

 米政府は今月、タリバンに対する空爆を強化する方針を明らかにしている。(c)AFP/Mushtaq MOJADDIDI