【6月19日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)は18日、グループEの試合が行われ、ベルギーはロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)の2得点とアクセル・ヴィツェル(Axel Witsel)のゴールでアイルランドに3-0で快勝し、今大会初勝利を挙げた。

 大会初戦でイタリアに0-2で敗れて批判を集めていたベルギーは、前半は無得点に終わったものの、後半3分にルカクが先制点を挙げると、同16分にヴィツェル、同25分に再びルカクが追加点を奪い、アイルランドを退けた。

 ベルギーのマルク・ヴィルモッツ(Marc Wilmots)監督は試合後、「(初戦とは)まったく事情が違った。アイルランドはカウンター戦術を採用していたので、われわれはボールをキープし、ショートパスを多用してリズムを作るよう努めた」とコメントした。

「彼らの背後に侵入することに成功し、技術のある選手のおかげでスペースを作ることができた」

「戦術はうまくいったと思うが、それを実行した選手が祝福されるべきだ。われわれは何も成し得ていない。グループリーグ突破が決まったわけではないし、まだスウェーデン戦が残っている」

「あと一歩のところで均衡を破れないという場面があったが、選手たちは戦い続けてくれた」

 ヴィルモッツ監督はまた、負傷退場したムサ・デンベレ(Mousa Dembele)について言及し、「彼は足首をひねった。どれくらいの期間プレーできないかは何とも言えないが、重症ではないことを願うよ」と語った。

 そしてこの試合のマンオブザマッチに選出されたヴィツェルは、前半を0-0で折り返したチームには「我慢」が必要だったと明かしている。

「前半はたくさんチャンスを作ったが、ボールがゴールに入ってくれなかった」

「キーワードは我慢だった。先制できれば解き放たれることは分かっていたからね」

 ベルギーは22日に仏ニース(Nice)で行われるスウェーデン戦で勝ち点1を獲得すれば、すでに1位通過を決めているイタリアに次ぐグループ2位での決勝トーナメント進出が決まる。(c)AFP