【6月18日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)が新たな問題にさらされた。17日に行われたチェコ戦では、発煙筒をピッチに投げ入れたクロアチアのサポーターが「スポーツ・テロリスト」のらく印を押された。

 欧州サッカー連盟(UEFA)は調査が開始される見込みと発表しており、クロアチアのコリンダ・グラバルキタロビッチ(Kolinda Grabar-Kitarovic)大統領は、暴力的なサポーターを「クロアチアの敵」と糾弾した。

 フランス・マルセイユ(Marseilles)のスタジアム内でロシアのサポーターがイングランドのサポーターを襲撃しようとしてから1週間もたたずに、大会は二重の打撃を受けた。

 発煙筒が投げ入れられ、スタンドで暴動が起きたクロアチア対チェコの一戦の後、ニース(Nice)ではスペインに敗れたトルコのファンが発煙筒や爆竹をピッチへ投げ入れた。

 サンテティエンヌ(Saint-Etienne)では試合終盤、クロアチアのサポーターが少なくとも10本の発煙筒をピッチに投げ入れた。そのうち一つは係員に命中したとみられている。

 マーク・クラッテンバーグ(Mark Clattenburg)主審が試合を一時中断した時点で、クロアチアは2-1とチェコをリードしていた。クロアチアの主将ダリオ・スルナ(Darijo Srna)はスタンドに走り寄り、冷静になるよう説得したが、サポーターは警備員に対し暴力を振るった。

 試合再開後にチェコが同点弾を挙げ、試合は2-2で終わった。

 UEFAの広報は、18日に調査が開始されるとしている。クロアチアはグループDの初戦のトルコ戦で、サポーターが花火をピッチに投げ入れ、さらにゴールを喜ぼうとピッチ内に侵入したことで、処分に直面している。

 クロアチアのサポーターはここ数年、いくつかの問題を起こしている。昨年の欧州選手権予選のイタリア戦の前には、ピッチ上にナチス・ドイツ(Nazi)のかぎ十字が描かれていた。さらに一昨年には同じくイタリアとの試合でサポーターが発煙筒をピッチに投げ入れこちらも試合が一時中断された。

 クロアチアのアンテ・チャチッチ(Ante Cacic)監督は、「(問題を起こした人物が)特定されて処罰を受けることを願っている。こういった人物たちは本当に恐ろしい。だからは私は、ああいう者をフーリガンと呼ぶのだ。彼らはファンではない、スポーツ・テロリストだ」とコメントした。

 一方で同国のコリンダ・グラバルキタロビッチ大統領は、一部のサポーターを「クロアチアの敵」であり、「自国と自分のチームを憎む者たち」と呼んだ。

 大統領は、このサポーター達には説明を取らせるとしており、フェイスブック(Facebook)には「恥を知りなさい」と投稿している。(c)AFP/Ryland JAMES