【6月17日 AFP】15-16NBAファイナル(7回戦制)は16日、オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)で第6戦が行われ、レブロン・ジェームズ(LeBron James)が41得点の活躍をみせたクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)は、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)に115-101で勝利。シリーズの対戦成績はともに3勝3敗となり、決着は最終第7戦までもつれることになった。

 シーズン最優秀選手(MVP)に4度輝いた実績を持つジェームズは、この試合でフィールドゴール(FG)27本中16本成功させると、そのほかにも11アシスト、8リバウンド、4スティール、3ブロックを記録。とくに第3クオーター終盤から第4クオーター序盤にかけては一人で18得点を稼ぎ、ウォリアーズを突き放した。

 1勝3敗から逆転でNBAファイナル制覇を果たす史上初めてのチームになることで、キャバリアーズは地元クリーブランド(Cleveland)に1964年以来となる米四大スポーツのタイトルをもたらしたいと考えている。ジェームズは試合後、「俺たちは偉大なチームを相手に2連勝を飾り、シリーズを第7戦まで持ち込むことができた。最終戦では持っているすべてのものを出し尽くすつもりだ」とコメントした。

 キャバリアーズのティロン・ルー(Tyronn Lue)ヘッドコーチ(HC)も、「彼はまたしても驚くべき活躍をみせた。それはわれわれがレブロンに対して常に期待しているものだし、彼はそれに応えている。われわれはもう一度、彼の素晴らしい活躍を必要としている」と語った。

 一方、ウォリアーズは今季のMVPと得点王に輝いたステフェン・カリー(Stephen Curry)が30得点を記録し、チームをけん引したものの、キャリア初のファウルアウトに終わり、退場の際にはマウスピースを観衆に向かって投げつけ、怒りをあらわにしていた。

 ウォリアーズのスティーブ・カー(Steve Kerr)HCは、「彼は怒りを爆発させるべきだ。彼には納得できない理由がある」としてカリーを擁護。「彼がこの試合で犯した6つのファウルのうち3つは不当な判定だった。彼はカイリー・アービング(Kyrie Irving)から正当にスティールを決めたし、最後のファウルだってレブロンが接触してきたからだ」と語った。

 シリーズ第7戦は19日にカリフォルニア(California)州オークランド(Oakland)で行われる。(c)AFP/Jim SLATER