【6月17日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)、グループCのウクライナ対北アイルランドの試合会場となったグラン・スタッド・ド・リヨン(Grand Stade de Lyon)で16日、北アイルランドの男性サポーターが心臓発作で亡くなった。

 60代の男性サポーターは、試合観戦中に座席で倒れ、救急医療隊員の蘇生措置も実らず帰らぬ人になった。これを受けて、北アイルランドのサポーターは国旗やユニホーム、チームマフラーをスタジアムに残していった。

 北アイルランドサッカー協会(IFA)のパトリック・ネルソン(Patrick Nelson)氏は、「そのファンは試合観戦中にスタジアムで亡くなった。この出来事があっては、どんな試合結果でも大したことではない。協会、コーチ陣、選手、スタッフは彼の家族や友人とともにある」とコメントしている。 

 今大会で北アイルランドのファンが亡くなるのは2人目で、13日には仏南部ニース(Nice)で24歳のダレン・ロジャース(Darren Rodgers)さんが海沿いの遊歩道から転落して亡くなっていた。これを受けて北アイルランドのサポーターは、ウクライナに2-0で勝利した試合の前半24分に、ロジャースさんに拍手を送り追悼している。

 北アイルランド警察(PSNI)は16日、今回の件について「愛する人を失った2組目の家族が出てしまい、悲しみに暮れている。われわれはグラン・スタッド・ド・リヨンで60代の男性が試合中に倒れ、救急隊が対応してくれたと理解している」と発表している。(c)AFP