【6月16日 AFP】大韓体育会(KOC)は16日、ドーピング違反の影響でリオデジャネイロ五輪への出場を禁じられた朴泰桓(Tae-Hwan Park、パク・テファン)について、出場不可との再判断を下した。

 五輪で複数のメダルを獲得している朴は、2014年のアジア競技大会(17th Asian GamesAsiad)前の抜き打ち検査で禁止薬物のアナボリック・ステロイド(anabolic steroid)が検出され、18か月の出場停止処分を受けた。

 その処分期間は今年4月に終了したが、KOCは薬物違反で出場停止を科された選手は、処分期間が明けた後も3年間は代表に選出しないとの規定を設けており、朴のリオ五輪出場を認めていなかった。

 それでも朴は、再考を求めて5月に最後の嘆願を行っていたが、KOCが出した結論は、やはり出場不可だった。

 KOCの理事は報道陣に対し、「規定の修正はしないことを決断した」とコメントした。

「高い倫理観を備えた選手で代表を構成すること。それが規定の精神だ。ドーピングはフェアプレーの精神に反するし、厳しく扱わなければならない。若手選手への影響を考えればなおさらだ」

 KOCはまた、今回の委員会の判断をスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ伝え、調停に何か進展があれば対応するつもりだと話した。朴は4月、KOCの規定は不当だとしてCASに異議を申し立てている。(c)AFP