【6月16日 AFP】男子テニス、エイゴン選手権(AEGON Championships 2016)は15日、シングルス1回戦が行われ、新たにジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏と師弟関係を結んだ第3シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)は、6-7、6-4、6-4でニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)から逆転勝利を収め、新たな門出の一戦を白星で飾った。

 ラオニッチは、今月上旬に四大大会(グランドスラム)優勝7度の実績を持つマッケンロー氏をコーチとして迎え入れ、このエイゴン選手権が2人で臨む初めての公式戦となっている。

 マッケンロー氏はここ数日、クイーンズクラブ(Queen's Club)の練習コートで、ラオニッチの力量をじっくり確かめている。するとラオニッチはこの試合で、雨による中断などのハプニングに見舞われながらも、キリオスという危険な相手に逆転勝利。指導の成果は白星という形で早速表れ、今後へ期待を抱かせた。

 試合はラオニッチが第2セットを取り返し、セットカウント1-1のタイに戻したところで、日没により15日に延期となっていた。

 最終セットは両者譲らない展開となったが、最後は集中力を失ったキリオスが2本連続でダブルフォールトを犯し、ラオニッチがこのゲームをきっちりブレークして勝負を決定づけた。

 ラオニッチは2回戦で、世界ランキング68位のイリ・ベセリ(Jiri Vesely、チェコ)と対戦する。

 2014年のウィンブルドン(The Championships Wimbledon 2014)と今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2016)でグランドスラム4強入りを果たしたラオニッチだが、決勝へはなかなか手が届かずにいる。そこでウィンブルドンまでひと月を切った今月初め、ラオニッチはマッケンロー氏に指示を仰ぐことを決断した。

 ストレートな性格のマッケンロー氏との師弟関係について、記者から感想を求められたラオニッチは、「いつもコートにいてくれるから、捜さなくて済む。右利きの相手とちょっと打ちたいなと思っても、いつも彼がそこにいるんだ!」と笑顔で答えた。

 一方、コート上での幼稚な振る舞いや言動から、問題児という評判が定着しているキリオスは、助言がほしければデビスカップ(Davis Cup)主将のレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt)に電話をかけるし、コーチなしでウィンブルドンを迎えることに不安はないと話していた。

 それでも、このラオニッチ戦で終盤に崩れたのを見る限り、キリオスにもマッケンロー氏のような経験豊富な人物の助けが必要なように思える。(c)AFP/Steven GRIFFITHS