【6月15日 AFP】フランス西部レンヌ(Rennes)で14日、精神疾患を抱えた男(32)が女性(19)を3回刺し、警察の取り調べに対して、今月6日に始まったイスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」のために「いけにえ」をささげよという声が聞こえたと供述していることが分かった。検察当局が明らかにした。

 AFPの取材に応じたレンヌの検察当局者によれば、男は女性の手首に2回切りつけ、腹部を1回刺した。身柄を拘束された後、直ちに医師の診察を受けて精神科病院に移送された。被害女性は命に別条はないとしている。

 容疑者は女性を刺した後、現場に居合わせた目撃者に対して自分はイスラム教徒だと名乗り、犯行に使ったナイフを手渡したという。

 男は精神科病棟への入退院を繰り返しており、捜査当局に対して、自分は統合失調症の治療を受けていて、14日に注射薬を投与されることになっていたと話しているという。

 フランスでは前日の13日、首都パリ(Paris)近郊マニャンビル(Magnanville)で警察官とそのパートナーがイスラム過激派組織に感化されたとみられる男に刺殺される事件が起きていた。(c)AFP