【6月15日 AFP】米フロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)の同性愛者向けナイトクラブで発生した同国史上最悪の銃乱射事件を受け、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は14日、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)ら性的少数者との連帯を表明した。

 オバマ大統領は米国家安全保障会議(NSC)への出席後に会見し、米国の思いは事件の生存者や犠牲者の遺族、そして「標的にされた」LGBTの人々と共にあると表明。「あなた方は孤独ではない。米国民とその同盟者たち、そして世界中の友人たちが、あなた方の味方だ」と続けた。

 オバマ大統領はまた、12日の事件で射殺されたオマル・マティーン(Omar Mateen)容疑者(29)について「怒りに満ちた不安定な若者が過激思想に染まった」と発言。同容疑者がインターネット上にある過激派のプロパガンダに触発されたとの見方を改めて示した。

 事件では、18~50歳の49人が死亡。地元病院によれば、負傷者53人のうち27人が14日の時点でまだ入院しており、そのうち6人が重体だという。オバマ大統領は16日にオーランドを訪問し、犠牲者への哀悼の意を遺族に示す予定だ。(c)AFP/Daniel WOOLLS