【6月14日 AFP】米フロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)の同性愛者向けナイトクラブで12日に起きた銃乱射事件で、歌手のレディー・ガガ(Lady Gaga)さんが13日、米ロサンゼルス(Los Angeles)市庁舎前で行われた追悼集会に参加し、市民数千人が集まった。

 オマル・マティーン(Omar Mateen)容疑者が犯行に及んだこの事件では49人が死亡。ガガさんは声を詰まらせ、涙をこらえながら、一部の犠牲者の名前が含まれた追悼文を読み上げた。

 大胆なステージ衣装で知られるガガさんだが、この日は普段と異なり、黒いTシャツに濃い色のジーンズという地味な装いだった。

 以前から同性愛者の権利について繰り返し発言してきたガガさんは、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)コミュニティーのメンバーら、集まった人々を前に「これは人道に対する攻撃です…われわれ皆に対する攻撃なのです」と訴えた。

 さらに、「彼ら(犠牲者ら)は息子たち、娘たちであり、父親たち、母親たちでした。皆私たちの兄弟姉妹でした。でも今夜は、この攻撃に対する私の怒り、激情をあらわにするつもりはありません。亡くなった人々、亡くなったLGBTコミュニティーのメンバーらを心から悼んでいる人々の気持ちを何より尊重することの方が大事だからです」と語った。

 ロサンゼルス市庁舎はこの追悼集会に当たり、LGBTコミュニティーとの連帯を示すため、レインボーカラーにライトアップされた。(c)AFP