【6月13日 AFP】12日に行われたサッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)のグループD、クロアチア対トルコの試合で、ファンがピッチに侵入し、選手と一緒にゴールを喜ぶ場面があった。

 問題の場面は前半41分、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するクロアチア代表のルカ・モドリッチ(Luka Modric)が素晴らしいボレーシュートを決めた直後に起きた。

 コーナーフラッグ付近でモドリッチがチームメートと一緒にゴールを喜んでいると、ピッチに侵入した男性ファンが突然歓喜の輪に加わった。クロアチアの赤と白のレプリカユニホームを着けた男性はその後、セキュリティー違反を犯したとして大会関係者に連れ出されている。

 モドリッチは試合後、侵入者について「それはトルコのサポーターだったかもしれないが、僕らのサポーターであったことを神様に感謝している」とコメントし、「ゴールを決めた直後だったから(侵入者の存在に)まったく気づかなかった」と語った。

「チームメートではない誰かがいると気づいたのはその後だった。彼は危険な人物ではなかった」

 試合はモドリッチのゴールが決勝点となり、クロアチアが1-0で勝利を収めた。

 フランスで開催されている今大会では、ファンの振る舞いが悪い意味で目立っており、欧州サッカー連盟(UEFA)は12日、サポーターが暴動を起こしたロシアとイングランドに対して警告を出し、大会追放の可能性を示唆した。(c)AFP