【6月13日 AFP】シリアのトルコ国境に近いイドリブ(Idlib)の市場で12日、空爆があり、民間人少なくとも21人が死亡した。

 イドリブは国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装組織「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」とその同盟者が掌握している。英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、死者には子ども5人が含まれている。

 5年に及ぶシリア内戦の終結に向けた和平交渉は行き詰まりを見せている。

 イドリブへの爆撃を誰が実施したのかは不明だが、同監視団は、これまでのイドリブ県の空爆はシリア政権と同盟国ロシアによるものと報告している。

 同監視団によると、空爆後を撮影した映像には、緊急隊員が煙の立ち込める中で高層ビルに消火ホースを向けている様子が映っている。

 さらに県都の南部地区マーラトヌマン(Maaret al-Numan)でも、国籍不明の戦闘機により、女性1人とその子ども4人を含む少なくとも民間人6人が死亡したと同監視団は述べた。

 同監視団は、5月31日にロシアがイドリブを空爆し、民間人23人が死亡したとしているが、ロシアはこれを否定している。(c)AFP/Rana Moussaoui