【6月13日 AFP】NBAファイナル連覇まであと1勝に迫ったゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)。13日に行われる第5戦でクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)に勝てば、ウォリアーズは記録づくめのシーズンを連覇で締めくくることになる。そして同時に、NBAの70年に及ぶ歴史の中で「史上最高のシーズン」として評価されるかもしれない。

 2015-16シーズンのウォリアーズは、リーグ新記録となる開幕24連勝を飾ると、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)を擁した1995-96シーズンのシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)を上回る、レギュラーシーズン73勝の金字塔を打ち立てた。

 現役時代にそのブルズで初めてNBA制覇を経験したウォリアーズのスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は、「あの記録は100万年経っても破られることはないと思っていた」と語っている。「20年前に私が話したことをもう一度言おう。この記録は誰にも破れない」

 キャバリアーズを108-97で退け、シリーズ対戦成績を3勝1敗とした10日の第4戦で、ウォリアーズはプレーオフとレギュラーシーズンを合わせた勝利数を88に伸ばした。これは20年前のブルズの記録を1勝上回る数字だ。

 とはいえ、当時のブルズもプレーオフを15勝3敗で駆け抜け、レギュラーシーズンと合わせて87勝13敗の成績を残している。ウォリアーズは現時点でプレーオフの成績が15勝6敗となっており、合計でも88勝15敗だ。そして20年前のプレーオフ1回戦は、現在ような7回戦制ではなく5回戦制だった。

 今季のウォリアーズは、昨季からシーズンをまたいでホーム54連勝を記録しており、これは当時のブルズより10勝も多い。今季のロード34勝も、ブルズを1つ上回り史上最多だ。そして昨季から続いていたレギュラーシーズンの28連勝は、NBA史上2番目の数字となっている。

 ジョーダン氏は4月、今季のウォリアーズについて「信じられないシーズン」とたたえながらも、「彼らがプレーオフでどんな戦いをするのか楽しみにしている」と語っていた。