【6月11日 AFP】コパ・アメリカ・センテナリオ(Copa America Centenario USA 2016)は10日、グループDの試合が行われ、アルゼンチンは、リオネル・メッシ(Lionel Messi)が19分間でハットトリックを達成するなどパナマに5-0で勝利し、準々決勝進出を決めた。

 腰の負傷の回復が思わしくなく、ここまで大会出場の無かったメッシは、この試合も再びベンチスタートとなった。

 それでもメッシは、ニコラス・オタメンディ(Nicolas Otamendi)が前半に決めた先制点でアルゼンチンが1-0とリードする中、後半16分にアウグスト・フェルナンデス(Augusto Fernandez)に代わってピッチに入ると、瞬く間にたぐいまれな才能を発揮した。

 途中出場から7分後にゴール前のこぼれ球を拾って今大会初得点を挙げたメッシは、その10分後にはFKからゴール上隅にシュートを蹴り込んだ。パナマの選手が落ち込む中、メッシはペナルティーエリア内でマーカーをかわしてシュートを決め、あっという間にハットトリックを達成した。さらにメッシは試合終盤、セルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)が挙げたチーム5点目の起点となる見事なパスを通している。

 メッシは、「またプレーできたことがうれしい」と満足げに語り、「結果とゴールはとてもハッピーなものだ」と付け加えた。

 初戦のチリとの試合で2-1と勝利していたアルゼンチンは、1試合を残して準々決勝進出を決めた。しかし、先制点をアシストしたアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)が負傷が、これに唯一けちをつけた。

 ディ・マリアは2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)で負傷して決勝を逃すと、さらに昨年のコパ・アメリカ(2015 Copa America)の大会期間中にもけがをしており、主要国際大会で不孝な記録を継続している。(c)AFP