【6月11日 AFP】スペインメディアは10日、同国代表選手が性的暴行事件に関与した疑惑が浮上したと報じ、その一人として名前を挙げられたGKダビド・デ・ヘア(David de Gea)は「ねつ造だ」と否定した。

 ウェブサイト『エル・ディアリオ(Eldiario)』によると、未成年への性的虐待と人身売買をあっせんした容疑で逮捕されたポルノ製作イグナシオ・アジェンデ(Ignacio Allende)氏の捜査で、被害者の証言からデ・ヘアやイケル・ムニアイン(Iker Muniain)らの名前が浮上したと伝えている。

 警察の報告書を写真で掲載したエル・ディアリオによると、被害者は2012年にデ・ヘアが主催したパーティーに参加し、もう一人の女性とともに複数の選手から性的行為を強要されたとしている。デ・ヘアが性的行為に関与したかについては言及されていない。

 欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)に出場するデ・ヘアは、ベースキャンプ地で記者会見に臨み、これらの証言が完全にねつ造だと主張し、自身の弁護団がしかるべき措置をとるだろうと述べた。

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)でプレーする25歳のデ・ヘアは、「この報道を聞いたときは驚いた。真っ向から否定するよ。これは誤報で、それ以上のことは何もない。誤報でねつ造だ」と語った。

「できるならば、ここに残ってチームに貢献したい。チームメートからも大きなサポートを受けているし、この大会に出場したいんだ」

「今回の報道は誤報だ。今後は僕の弁護団が対応することになる」

 一方、スペイン1部リーグのアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)に所属する23歳のムニアインは、自身のツイッター(Twitter)で今回の疑惑が「完全なデマだ」だと反論し、「僕の名誉を守るため、これから数日以内に弁護士を立てることになる」とコメントした。(c)AFP