【6月10日 AFP】北朝鮮は、最高指導者の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の「慈愛の下」で新設された工場で、金氏が「世界の五大健康食の一つ」と称賛するキムチの生産に力を入れる方針だ。国営・朝鮮中央通信(KCNA)が10日、伝えた。

 金氏はこのほど、平壌(Pyongyang)市民に国民食であるキムチを年間を通して供給するため新設された「柳京キムチ工場(Ryugyong Pickle Factory)」を視察した。

 新工場は、年間4200トンのキムチ生産が可能だという。KCNAによれば金氏は、今後は柳京工場が北朝鮮のキムチ生産量の指標となると述べ、全ての道(県に相当)に同工場をモデルとした近代的なキムチ工場を建設するよう命じた。

 金氏はその際、「キムチは朝鮮国民が最も好む伝統食で、世界五大健康食の一つとしてよく知られている」と絶賛。柳京工場に対し、「各家庭で作っているものよりおいしいキムチを生産し、平壌市民お気に入りの世界一の食品とするように」と求めたという。(c)AFP