【6月9日 AFP】(写真追加)国際連合(UN)は8日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が爆破したと主張していたイラクの古代遺跡「ナブ神殿(Nabu Temple)」について、破壊が事実であることを衛星画像で確認したと発表した。

 古代バビロニアで知恵をつかさどるナブ神をまつったこの神殿は、イラク北部にある古代アッシリアの古代都市遺跡「ニムルド(Nimrud)」の一部で約2800年前に建立された。ニムルドを爆破して破壊する様子を写した動画を昨年4月に公開していたISは今週、新たにこの神殿を爆破したとする動画を公開した。

 国連訓練調査研究所(ユニタール、UNITAR)は、今月3日に入手したニムルド(Nimrud)の衛星画像を今年1月12日に入手したものと比べると、神殿の主要な入り口部分が広範囲にわたって損壊していることが分かったと説明。合わせて画像2枚を公開した。

 紀元前13世紀にさかのぼるニムルドは古代アッシリア時代の宝石の一つと称され、ユニタールによると国連教育科学文化機関(UNESC、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)登録に向けたイラクの暫定リストに記載されている。ISがイラクの主要拠点としているイラク第2の都市モスル(Mosul)から南東30キロのチグリス川(Tigris River)沿いにある。

 ナブ神殿が爆破された時期は不明。(c)AFP