【6月8日 AFP】2008年の北京五輪女子重量挙げでメダルを獲得したロシアの2選手の検体が、禁止薬物の陽性反応を示したことが明らかになった。選手のコーチが7日、明かした。

 陽性反応が出たのは、58キロ級で銀メダルを獲得したマリナ・シャイノワ(Marina Shainova)と75キロ級で銅メダルを獲得したナデジャ・エフシュキナ(Nadezhda Evstyukhina)。

 シャイノワのコーチは国営タス通信(TASS)に対し、「B検体がトゥリナボル(turinabol)の陽性反応を示した」と明かした。

「どうするのか決めてはいない。マリアは他の選手に相談している。決定に関する書類も届いていないが、メダルは剥奪され、彼女は失格となるだろう。エフシュキナも同様だ」

 欧州選手権で4度優勝を飾っているシャイノワは、健康問題を理由に昨年現役を引退した。一方のエフシュキナは世界選手権で3度、欧州選手権で2度タイトルを手にしている。

 先月、ロシア・オリンピック委員会(ROC)は、北京五輪に出場した同国の選手から当時採取された検体を使ったドーピング再検査の結果、3競技14選手で陽性反応が検出されたと発表していた。(c)AFP