【6月8日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が7日、次週開催される米国ツアーのメジャー第2戦、全米オープン選手権(2016 US Open Championship)の欠場を発表した。2015年にメスを入れた腰が、まだ大会に出場できる状態に戻っていないことが理由だという。

 メジャー通算14勝の実績を持つウッズだが、全米オープンを欠場するのはこの6年でこれが3度目となる。ウッズは自身のウェブサイトで、全米オープン、さらにはその翌週に開催されるホスト大会、クイッケン・ローンズ・ナショナル(Quicken Loans National 2016)の欠場を明らかにした。

 ウッズは「健康な状態を取り戻そうと懸命の努力を続けていますが、私の体は今年の全米オープン、そしてクイッケン・ローンズ・ナショナルに出場できる状態にありません。前進はしていますが、まだ大会に復帰できる状態ではありません」と書きつづった。

 ウッズが最後に獲得したメジャーのタイトルが、トーリーパインズGC(Torrey Pines Golf Course)で行われた2008年の全米オープン選手権(2008 US Open Championship)で、ウッズにとってはそれが3度目の全米制覇だった。その前年も、全米は2位タイで終えていた。

 現在40歳のウッズは、昨年9月に椎間板ヘルニアの顕微鏡手術を受けて以来、一度も大会に出場しておらず、10月にも同じ手術をもう一度受けている。

 その後、4月に全米オープンの出場登録を行った際は、そこで復帰するのではとの臆測が広がったが、翌5月に行われたクイッケン・ローンズ・ナショナルの記者会見で、決まった予定はないと本人が話していた。

 かつての世界ランキング1位は、今では500位以内からも外れている。しかしウッズは、現状を受け入れ、練習時間やランニングの距離を減らすほかないと話していた。

「予定としては、良くなることを目指すというものがあるだけだ。それが来週なのか、今から1年後なのかは自分でもわからない」

(c)AFP