【6月8日 AFP】アフリカ南東部マラウイで先天性色素欠乏症のアルビノの人々が「前代未聞の勢いで多発している残忍な襲撃」の標的にされている。国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)が7日、報告書を発表した。アムネスティは、呪術に用いるためにアルビノの人が襲撃されるケースが増えている問題をめぐり、警察の対応の遅れを非難している。

 アムネスティの報告によると、マラウイで2014年11月以降に殺害されたアルビノの人は少なくとも18人、拉致されて今も行方が分からない人は5人に上っている。

 さらに同報告書は、アルビノの人の体の一部が「富や幸運をもたらすと信じられてお守りや呪術」に使用されていると指摘している。

 マラウイの警察によれば、2014年11月以降、アルビノの人を狙った犯罪は少なくとも69件に達し、アルビノの遺体を不法に掘り起こした事件は39件前後発生しているという。(c)AFP/George NTONYA