【6月7日 AFP】男子ゴルフでメジャー通算14勝を誇るタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は6日、来週開催される全米オープン選手権(2016 US Open Championship)の出場は危ぶまれているものの、別のプロジェクトは進行中であることを発表した。

 ウッズは自身のウェブサイトに声明を掲載し、歴史的勝利を飾った1997年のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)に関する書籍を、来年グランド・セントラル・パブリッシング(Grand Central Publishing)社から出版する予定であることを明らかにした。

 タイトルは未定となっているが、カナダ人ゴルフ記者のローン・ルーベンスタイン(Lorne Rubenstein)氏が共同執筆者に名を連ねるとみられ、出版社によれば、内容はウッズが圧巻の12ストローク差でマスターズ制覇を成し遂げた際の内幕や、それ以降の20年間がつづられているという。

 プレスリリースによると、「ウッズは父親の故アール・ウッズ(Earl Woods)氏との関係について告白し、過去の誤解を解いたことや、今まで語られたことがない逸話を率直に明かす予定」としている。

 ウッズもまた、「1997年のマスターズは、いくつかの理由から自分の人生で最も重要な大会の一つになった」としており、「その週には父とハグしたり、いろんなことが起きたりしていた。大会については多くの人々が知っているが、コースの内外で何が起きていたのか、詳細に話す機会を与えてくれている」と付け加えている。

 ウッズは2001年にゴルフ・ダイジェスト(Golf Digest)誌編集による最初の著書、「タイガー・ウッズ、私のゴルフ論(How I Play Golf)」を出版している。

 1997年のマスターズで初めてメジャータイトルを獲得したウッズは、2008年の全米オープンを最後に同タイトルから遠ざかっている。また、昨年2度にわたり腰の神経痛を和らげるための手術を受けて以降、大会には出場していない。

 ウッズは先月、6月には大会に復帰したいと語っていたものの、今季のメジャー第2戦全米オープンに間に合うかは不透明な状況となっている。今年の全米オープンは、ペンシルベニア(Pennsylvania)州プラム(Prum)のオークモントCC(Oakmont Country Club)で、16日から19日まで行われる。(c)AFP