【6月6日 AFP】労働法改革に対する抗議運動が激化しているフランスで6日、最も人気のある閣僚といわれるエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)経済相(38)が、怒った労働組合の活動家たちから生卵を投げつけられる一幕があった。

 ロスチャイルド(Rothschild)系の銀行出身のマクロン財務相は世論調査ではいつも、まったく不人気の大統領や首相よりも高い支持率を獲得し、最近では大統領になるという野望を抱いているとも言われる。

 しかしパリ(Paris)郊外で行われた行事に足を運んだマクロン氏は、労働法改革派であることから左派をいら立たせ、怒った労組の活動家らは同氏に対し「失せろ」と叫び、生卵を投げつけた。

 卵の黄身が髪の毛に付いたマクロン氏は「彼らは聞こうともせずに非礼な行動に出た」と非難し、卵を投げたのは「プロの扇動家」だったと述べた。

 マクロン経済相は先月、同国最大の労働組合連合組織「フランス労働総同盟(CGT)」の組合員2人と激論を交わした様子をビデオで撮影された。その中で「スーツを買えるようにする最善の方法は働くことだ」と同相が述べると、組合員の1人に「マクロンさん、しかし、私は働くことを夢見ているんですよ」と切り返される場面があった。(c)AFP