全仏制覇のムグルサ、優勝のカギは「無心でプレーすること」
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【6月5日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2016)で優勝を飾り、自身初の四大大会(グランドスラム)制覇を果たしたガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)は、考え方を固め、無駄な感情を取り払ったことが重要だったと明かした。
一見したところでは大会第1シードで前回大会覇者のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)との対戦は、不釣り合いだった。34歳のセレーナはグランドスラムで通算26回決勝を戦い、そのうち21回で勝利を収めていた。一方のムグルサは22歳で、セレーナに敗れた昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)以来、4日の一戦が通算2度目となるグランドスラムの決勝だった。
さまざまな理由から、ムグルサはストレスを募らせて神経衰弱となった。しかし、サム・シュミク(Sam Sumyk)コーチがムグルサの精神面の改善に取り組んだことで、全仏では安定した精神状態を保った。
ムグルサは「感情を抑えることを、自分に言い聞かせていました。ここまで来たのは私にその価値があるからだと、自分で手に入れたんだと、もっと信じるようにしようとしました。良いプレーはできました。決勝の座を手にしたんです」と語った。
「他のことはとにかく考えませんでした。何回戦だろうと、誰が相手だろうと、コートの上ですべてを出し尽くしたんです。感情をコントロールすることが重要なときもありました。特にグランドスラムでは緊張しますし、興奮しますから」
史上最高と目される選手との対戦を控えて準備をする中、ムグルサの頭の中では他の要因も働いていた。
昨年のウィンブルドン決勝ではストレート負けを喫したムグルサだったが、ビッグサーブを武器に力強いプレーを披露し、完敗まではいかなかった。
さらに、昨年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)準決勝ではロベルタ・ビンチ(Roberta Vinci、イタリア)が、今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)決勝ではアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)が、それぞれセレーナから勝利を手にしていた。
「そう、そのことは昨日考えました。私ならできる、大丈夫という感じでした。新顔が勝つのを見ると、自分もその一人になれるんじゃないかと思うんです。ケルバーができるなら、誰かができるなら私もできるって」
ムグルサはこの勝利で、世界ランキングを自己最高の2位にまで上げることが見込まれている。(c)AFP