【6月4日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は3日、開幕まで約2か月となったリオデジャネイロ五輪に、五輪史上初の難民選手団として参加する10人について発表した。

 難民選手団を構成するのは、シリアの水泳選手2人、南スーダンの陸上選手5人、コンゴ民主共和国(旧ザイール)の柔道選手2人、エチオピアのマラソン選手1人。

 スイス・ローザンヌ(Lausanne)のIOC本部で行われた理事会後、トーマス・バッハ(homas Bach)IOC会長は記者団に対し「これらの難民たちは、家も、チームも、旗も、国歌も持たない。われわれは五輪の選手村で彼らに家を提供する」と述べた。

 団長は、女子マラソンの元世界記録保持者で、アフリカ人女性として初めて米ニューヨークシティマラソン(New York City Marathon)で優勝したケニア出身のテグラ・ロルーペ(Tegla Loroupe)選手が務める。(c)AFP