顎を2度骨折したサッカー選手、「かめなくて」引退を表明
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【6月2日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部などで活躍したポルトガル人選手のセルジオ・ピント(Sergio Pinto)が、6か月間で2度顎を骨折して今まで通りにそしゃくができなくなったため、引退を表明した。
2014年10月、そして最後の試合出場となった2015年4月に顎を骨折したピントは、まともに食事ができなくなったため、サッカー選手としてのキャリアに終止符を打った。
これまでにシャルケ04(Schalke04)やハノーバー96(Hannover 96)、アレマニア・アーヘン(Alemannia Aachen)でプレーし、ブンデス通算211試合で21ゴールを挙げているウイングのピントは独紙ビルト(Bild)に対し、「普通の食事はもはや不可能だ」と語った。
「リンゴのような堅い食べ物をもうかむことができないんだ。時折、かむ力すらなくなる。ただそれについて泣き言をいう意味はない」
顎の修復手術が非常に危険であることもあり、ピントは現在所属しているフォルトゥナ・デュッセルドルフ(Fortuna Dusseldorf 1895)との今季限りの契約を更新しないことを決断した。
2013-14シーズンはスペイン1部リーグのレバンテ(Levante)でプレーしたピントは、翌シーズンからブンデス2部のフォルトゥナに加入。2度目の顎の骨折をした2015年4月の試合が最後の出場となった。
ポルトガル生まれで12歳の時に家族とともにドイツに移住したピントは、「いつ引退するかは自分で決めたかった」と語った。
「ピッチ上でさよならを言いたかったけれど、それはもうかなわない。それは受け入れなければ」
(c)AFP