【6月1日 AFP】アゼルバイジャンでは31日、プロサッカー選手のジャヴド・ヒュセイノフ(Javid Huseynov)被告が、親戚が殺人を犯した事実を蔵匿(ぞうとく)したとして、懲役4年の実刑判決を受けた。

 殺害されたのは、ジャーナリストのラシム・アリエフ(Rasim Aliyev)氏(30)。アリエフ氏は、フェイスブック(Facebook)上にヒュセイノフ被告を批判するコメントを掲載した後、被告の親戚らから暴行を受けて死亡した。ヒュセイノフ被告は、これを知りながら隠していたとして、罪に問われていた。

 事の発端は、アゼルバイジャンとキプロスのチームによるヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)予選に出場したヒュセイノフ被告が、キプロスのサポーターの前でトルコ国旗を振り、その後も無礼な振る舞いを見せたというものだった。

 アリエフ氏は生前、フェイスブックにヒュセイノフ被告の態度を批判するコメントを投稿したところ、脅しともとれるメッセージを受け取っていた。また、ヒュセイノフ被告のいとこと名乗る男性から電話がかかってきて、さんざん暴言を吐かれた後、お茶でもしないかと誘いだされ「5~6人の男から暴行を受けた」と明かしていた。

 4月には、アリエフ氏に暴行を加え死に至らしめた5人の男(いずれもヒュセイノフ被告の親戚や友人)に、9~13年の懲役刑が言い渡されている。(c)AFP