【5月31日 AFP】(写真追加)ドイツ南部で暴風を伴う集中豪雨で大規模な洪水が発生し、4人が死亡、約10人が負傷した。当局が30日、明らかにした。

 バーデン・ビュルテンベルク(Baden-Wuerttemberg)州の州都シュツットガルト(Stuttgart)に近いシュベービッシュグムンド(Schwaebisch Gmuend)の自治体関係者らの話では29日、浸水した鉄道駅に取り残された男性を助けようとした消防団員が死亡した。警察によると男性も死亡したとみられるが、いずれの遺体も収容されていない。

 そのすぐ北にあるバイスバッハ(Weissbach)でも同日、浸水した地下のガレージで60歳の男性が死亡した。

 洪水で動けなくなった車から救出された人も多数いた。DPA通信によると、ブラウンスバッハ(Braunsbach)で川の堤防が決壊し、家屋1棟が全壊した他、数棟が一部損壊した。

 目撃者らがソーシャルネットワーク上に投稿した動画には、洪水に流された複数の車が、店舗の窓を直撃する様子も収められていた。

 シュベービッシュハル(Schwaebisch Hall)市のミヒャエル・クナウス(Michael Knaus)市長によると、通常の数か月分の降水量を超える雨が数時間のうちに降ったという。

 州当局は、約2200件の災害事象に対し計7000人もの消防隊員や警官、救助隊員が出動したとしている。(c)AFP