【5月29日 AFP】28日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)決勝は、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)のPKで決着をつけたレアル・マドリード(Real Madrid)が、史上最多となる通算11回目の優勝を果たした。AFPは今回、PK戦までもつれたアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との試合で、ターニングポイントになった5つの場面を振り返る。

■ラモスの先制弾

 レアルは前半15分、スペイン代表のセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)のゴールで先制した。2年前にリスボン(Lisbon)で行われた同じカードの決勝で、ラモスは後半ロスタイムに同点ゴールを決め、アトレティコの心をへし折っており、同じ都市に本拠地を置くライバルに再び打撃を与えた。

 トニ・クロース(Toni Kroos)のFKをギャレス・ベイル(Gareth Bale)がヘディングでそらすと、素早くボールに反応したラモスは、アトレティコのGKヤン・オブラク(Jan Oblak)の目の前でボールを押し込み、先制点を奪った。しかし、リプレー映像はラモスがオフサイドだったことを示している。

 ラモスはこの得点でリオネル・メッシ(Lionel Messi)、ロナウド、サミュエル・エトー(Samuel Eto'o)、ラウル・ゴンザレス(Raul Gonzalez)に続き、チャンピオンズリーグ2大会の決勝でゴールを決めた選手の一人になった。

■PKを失敗したグリーズマン

 アトレティコは後半3分、フランス代表アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)のPKがクロスバーに嫌われ、同点のチャンスをふいにした。

 後半開始直後にフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)がペナルティーエリア内でペペ(Pepe)に倒され、アトレティコはPKを獲得したが、昨年10月のリーグ戦でレアルの守護神ケイロール・ナバス(Keylor Navas)にPKを止められていたグリーズマンのシュートは、無情にもバーに弾かれた。

 チャンピオンズリーグまたはヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)決勝の舞台でPKを外したのは、2012年の決勝でバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のアリエン・ロッベン(Arjen Robben)が失敗して以来、グリーズマンは史上5人目となった。

■レアルが誇る「BBC」、アトレティコの牙城崩せず

 アトレティコのGKオブラクは、試合序盤にカゼミーロ(Casemiro)の決定機を止めると、その後もレアルが作ったチャンスを阻み、チームを失点のピンチから救った。

 スロベニア代表の守護神でもあるオブラクは、後半25分にカウンター攻撃からカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)に決定機を作られたものの、身をていしてシュートをブロックした。

 それから8分後、オブラクは大会最多得点記録の更新を狙うロナウドのシュートを足で止め、続くベイルのシュートは、ゴールライン手前でステファン・サビッチ(Stefan Savic)がクリアした。

■「切り札」カラスコが的中

 アトレティコのヤニック・フェレイラ・カラスコ(Yannick Ferreira Carrasco)は、後半開始からピッチに立つと、同34分には値千金の同点ゴールを決めた。

 アウグスト・フェルナンデス(Augusto Fernandez)との交代で投入されたカラスコは、ファンフラン(Juan Francisco Torres Belen "Juanfran")の右サイドからのパスに合わせて得点を記録した。

 22歳のカラスコはこれが今季の欧州カップ戦初ゴールとなり、同時に欧州カップ戦の決勝で初めて得点を記録したベルギー代表選手になった。

■決着をつけたロナウド

 延長戦を含めた120分間で存在感がなかったロナウドだが、勝利を決定づけるPKを決めてチームを勝利に導いた。

 1-1の同点のまま迎えたPK戦は、両チーム合わせた計7人が連続で成功すると、アトレティコはファンフランのキックがポストに嫌われた。

 そしてレアルは重要な場面でロナウドにキッカーを託すと、同選手は間違いを犯すことなくキックを決め、チームに史上最多となる通算11回目のタイトルをもたらした。(c)AFP