【5月27日 AFP】歌手ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)によって「ビーバー・フィーバー」を世界中に巻き起こしたカナダの「もう一人のジャスティン」が、日本で脚光を浴びている。主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)出席のため来日したジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相(44)だ。

 トルドー氏は25日、ソフィー(Sophie Gregoire Trudeau)夫人との11度目の結婚記念日を日本で迎えた。この日はサミットの前日だったが、夫婦水入らずで祝うために丸1日休みを取り、大きな話題を呼んだ。

 今週、夫妻が手をつないで都内の明治神宮(Meiji Shrine)に参詣する様子が放映されると、ソーシャルメディア上で人気が沸騰。映像の中で二人はアツアツの観光客といった様子で、政治家ながらロマンティックな側面をのぞかせている。

 トルドー氏は日本メディアやファンたちから「イケメン首相」と呼ばれ、ツイッター(Twitter)では上半身裸の写真の投稿も。左腕に入れたカラスのタトゥーが「カッコいい」とのコメントも流れている。

 ファンはこのほか、首相がボクシングやヨガをする写真なども喜々として投稿。「俳優のトム・クルーズ(Tom Cruise)に似ている」(若い女性)といった声もある。

 一方でスポーツ紙「デイリースポーツ(Daily Sports)」は、トルドー氏の公務に対する良心的な姿勢を、家族内での私的な支出に公費を充てた疑惑で非難を浴びる東京都の舛添要一(Yoichi Masuzoe)知事と比較する記事を掲載。

 舛添氏はトルドー首相を見習うべきというネット上での批判を取り上げ、「舛添知事なら公費だな」との書き込みを取り上げている。(c)AFP