■困難を乗り越えて

 2014年の年間ランキングで7位に立ったブシャールは、「ストレスが多すぎて、いつも以上のカロリーを消費していた気がします。だから体重を増やすどころか、維持するだけの食事を摂取することができなかった。本当はそうして、もっと強くなりたかったのですが」と振り返っている。

「そこから学んだような気がします。今では、気分が悪くても食べなければならないことが分かっていますから」

「前の私より強くなった気がするし、再び同じ問題に直面しても、対処できる気がします」

 現在では世界ランク47位に後退したブシャール。この日は、全仏オープンの1回戦でラウラ・シグムンド(Laura Siegemund、ドイツ)と対戦し、6-2、6-2の快勝を収めた。2回戦では、昨年ベスト4のティメア・バシンスキー(Timea Bacsinszky、スイス)と対戦する。

 ブシャールは、2年前に自身を成功に導いたニック・サビアーノ(Nick Saviano)コーチと再タッグを組んだことで、一度失った自信を取り戻しつつあるという。

「彼は私をよく知っている。苦しんでいるときも理解してくれます。まるで私の頭の中にいるみたい」

(c)AFP/Dave JAMES