【5月23日 AFP】(写真追加)タイ北部チェンライ(Chiang Rai)県で22日夜、女子校の寄宿舎で火事があり、就寝中だった生徒のうち少なくとも17人が死亡、5人が負傷した。地元当局が23日、明らかにした。当初は2人が行方不明とされていたが、後に不明者はいなかったと確認された。

 チェンライ県ビンパタオ(Vingpatao)地区管轄警察のプラヤド・シンシン(Prayad Singsin)署長によると、火災が発生したのは22日午後11時(日本時間23日午前1時)ごろ。負傷した2人の生徒は重傷だという。出火原因は不明で、23日に現場検証が行われる予定となっている。

 火事が起きた学校は、地元のキリスト教系慈善団体が運営する、6~13歳までの少女が学ぶ女子校。生徒たちの多くは山岳民族の貧困家庭の子どもたちで、家が遠方にあり毎日は通学できないため寮に住んでいたという。

 チェンライ県のアルコム・スカパン(Arkom Sukapan)副知事はAFPの取材に対し、火災発生当時、木造2階建ての寄宿舎内には38人の生徒がいたと述べ、まだ起きていた生徒たちは逃げられたものの、すでに眠っていた少女たちが犠牲になったと説明した。(c)AFP