【5月23日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2016)は22日、男子シングルス1回戦が行われ、雨天による試合中断が相次ぐ中、大会第17シードのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は納得のいかない警告を受けながらも、7-6、7-6、6-4でマルコ・チェッキナート(Marco Cecchinato、イタリア)を下し、2回戦に駒を進めた。

 第1セットのタイブレークでタオルをもらおうとしたキリオスは、ボールボーイに向かって怒鳴ったとして、カルロス・ラモス(Carlos Ramos)主審に見とがめられた。

 キリオスは、「タオル」と言っただけでコードバイオレーションを指摘されたことについて「信じられないような差別」と審判を批判。先日のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2016)で、審判の腕を押して抗議したものの処分を免れたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を引き合いに出した。

「みんな知っているよね、あれが俺だったらバカ騒ぎになっていたことを。(ジョコビッチに)何のおとがめもなかったことが、全てを物語っているよ」

 主審の判断を「本当にあり得ない」としたキリオスは、「タオルをもらったときは、いつもボールボーイに『ありがとう』と言っているけど、怒らなきゃいけないときだってあるだろう」と説明した。

 16本のサービスエースと50本のウイナーをたたき込み、何とか感情を抑えてストレート勝利を収めたキリオスは、次戦でラッキールーザーのイゴール・シスリング(Igor Sijsling、オランダ)と対戦する。(c)AFP/Dave JAMES