【5月21日 AFP】欧州航空機大手エアバス(Airbus)のトム・エンダース(Tom Enders)最高経営責任者(CEO)は20日、3Dプリンターで製作した電動バイクに自ら乗り、同社の最新の技術革新の成果を披露した。同社によるとこのようなバイクは世界初だという。

 3Dプリント製品の開発・製造を手掛けるエアバス子会社のAPワークス(APWorks)によれば、6キロワットのエンジンを搭載するこの電動バイクは、スケルトンタイプのフレームで軽量化を図り重量は35キロ。他の電動バイクより30%ほど軽く、「ライトライダー」と呼ばれている。

 APワークスのヨアヒム・ツェトラー(Joachim Zettler)最高責任者は「複雑に分岐した中空の構造は、フライス加工や溶接といった従来の製造技術では不可能だった」が、3Dプリントで可能になったと述べている。

 エアバスはこの製造方法を航空機にも応用しようとしており、6月のベルリン国際航空ショー(Berlin Air Show)では3Dプリンターで製作した双発機の試作機を披露する予定だ。(c)AFP