【5月20日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のフランクフルト(Eintracht Frankfurt)は19日、主将を務めるマルコ・ルス(Marco Russ)の陽性反応を示した薬物検査の結果から、同選手に腫瘍があることが判明したと発表した。

 センターバックとしてプレーする30歳のルスは、この日行われたニュルンベルク(1. FC Nuremberg)との1部2部入れ替え戦の第1戦を翌日に控えた18日に、診断の結果を伝えられた。クラブ側は、腫瘍の箇所については明かしていない。

 フランクフルトのへリベアト・ブルッフハーゲン(Heribert Bruchhagen)最高経営責任者(CEO)は地元ラジオ局に対し、「彼がわれわれに診断結果を伝えた際、彼も、そして彼の妻も非常に落ち着いていた。その後、監督には試合に出る気持ちがあると伝えていた」と明かした。

 フランクフルトによるとルスは、ドイツの国立反ドーピング機構(NADA)によるテストの結果、検体から陽性反応が検出されたと伝えられた。検査によって、妊娠ホルモンであるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の数値が著しく高いことが判明。その後ルスが泌尿器科での診察を受けると、「重大な腫瘍」があると診断された。

 しかし、本拠地コメルツバンク・アリーナ・スタジアム(Commerzbank Arena Stadium)で行われた入れ替え戦初戦でルスは、ニュルンベルクの先制点となるオウンゴールを献上するという衝撃的な形でこの一日を終えることになってしまった。フランクフルトは試合を支配していたものの、前半終了間際にルスが自陣ゴールのネットを揺らした。それでも、フランクフルトは後半にミヤト・ガチノビッチ(Mijat Gacinovic)が同点ゴールを決め、試合は1-1の引き分けに終わっている。

 しかしながら、ルスは後半に今季10枚目のイエローカードを受け、23日に行われる第2戦は出場停止となっている。

 フランクフルトが降格に直面している中、ルスに下された診断はクラブのピッチ上での問題に影を落としている。

 フランクフルトのアレクサンダー・マイアー(Alexander Meier)は、「全員にとってショックなことだ。人生においては、健康が第一であることを示している」とコメントしている。

 一方で、フランクフルトのニコ・コヴァチ(Niko Kovac)監督は、約5万人が詰め掛けた緊迫した一戦でプレーすると主張したルスを称賛している。

「マルコは断固とした選手だ。この状況にどうやって対処したのかと皆驚いている。間髪入れずプレーすると言ったのだから」

(c)AFP