【5月17日 AFP】ボクシングの大物プロモーター、ボブ・アラム(Bob Arum)氏は、数か月後に開幕するリオデジャネイロ五輪で、プロボクサーの出場を認めるとする提案を「狂気の沙汰」と批判した。

 モハメド・アリ(Muhammad Ali)を皮切りに、半世紀にわたって、マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)らスター選手の試合を手がけてきた84歳のアラム氏は、国際ボクシング協会(AIBA)の提案が承認されれば、アマチュアボクサーは大けがをするだろうと忠告している。

 香港(Hong Kong)でAFPの取材に応じたアラム氏は、「プロとして経験豊富な選手たちとアマチュアを戦わせたら、本当に、冗談じゃないくらいの大けがにつながる。これは狂気の沙汰だ」と声を荒らげた。

「バスケットボールのように、ただ何本もシュートを許して、負ければ良いという話ではない。野球など、他のスポーツもそれで済むだろう。ボクシングはコンタクトスポーツで、選手にはけがの危険がある」

「たとえば、ナイジェリア出身で将来有望な66キロの少年がいたとして、彼をマニー・パッキャオと戦わせたらどうなると思う? ばかばかしい、話にならない」

 数か月前、プロボクサーの五輪出場を全面的に解禁するという衝撃的な提案をしたAIBAは、数週間以内にスイスのローザンヌ(Lausanne)で同案の賛否を問う投票を行う。

 アラム氏は、「五輪の開幕数か月前に決定とは、あいつら狂っているんじゃないか?」と続けた。

「五輪のために何年間もトレーニングを積んできた選手はどうなる?」

 アラム氏は、AIBAがそのような提案をした背景には、大金を稼ぐプロの選手を招き入れることによって、そのおこぼれにあずかりたいという魂胆があると考えており、協会はアマチュア側に立つべきだと警告した。