【5月17日 AFP】アイルランド出身の女性歌手で、自転車に乗って外出したまま行方不明になっていたとされるシネイド・オコナー(Sinead O'Connor)さん(49)が16日、米シカゴ(Chicago)近郊で無事発見された。警察が発表した。

 米イリノイ(Illinois)州ウィルメット(Wilmette)の警察は先に、オコナーさんの安否をめぐる懸念を表明。オコナーさんは最近、交流サイト(SNS)のフェイスブック(Facebook)上に自殺をほのめかすような複数の投稿をしていたため、多くのファンが心配していた。

 ソーシャルメディアにオコナーさんを案じるメッセージが相次ぐきっかけとなった警察の懸念表明の数時間後、当局はオコナーさんが見つかったと発表した。

 警察は声明で、「シネイド・オコナーさんの居場所が分かった。無事であり、行方不明者および危険にさらされている人々のリストからすでに除外した」と明かしたが、報道官はこれ以上の詳細の公表は差し控えた。

 地元紙ウィルメット・ビーコン(Wilmette Beacon)は、オコナーさんはここ数週間、友人らと共に同市近郊に滞在していたと報じた。

 警察は、オコナーさんが15日午前6時(日本時間同日午後8時)に自転車に乗って外出したのを最後に音信不通になっているという通報を受けたとしている。

 以前からはっきりした持論を展開することで知られているオコナーさんについては、このところのフェイスブックへの一連の投稿から心配する声が上がっていた。

 昨年には薬物自殺を試みたことを示唆する内容をフェイスブックに掲載。また最近では、先月謎の死を遂げたポップアイコンのプリンス(Prince)さんにコメディアンのアーセニオ・ホール(Arsenio Hall)さんが数十年にわたって薬物を提供していたと書き、激怒したホールさんが名誉棄損で提訴するという騒動も持ち上がっていた。

 オコナーさん最大のヒット曲となったバラード「ナッシング・コンペアーズ・トゥー・ユー(Nothing Compares 2 U)」を書いたのが、プリンスさんだった。(c)AFP/Shaun TANDON