【5月16日 AFP】イタリアのベアトリーチェ・ロレンツィン(Beatrice Lorenzin)保健相は、同国の出生率の壊滅的な低下に歯止めをかけるため、夫婦がより多くの子どもを育てられるよう「ベビー・ボーナス(赤ちゃん手当)」を倍増することを提案した。

 同保健相は、15日の伊日刊紙レプブリカ(La Repubblica)に掲載されたインタビューで、「何も手を打たずこの傾向を反転させることに失敗すれば、10年後の年間出生数は35万人未満となる。この数字は2010年に比べて40%少なく、大惨事だ」と述べた。

 その上で、現在の中低所得世帯を対象とした月額80ユーロ(約9800円)の赤ちゃん手当を倍額にし、さらには第2子以降により高額を支給する制度を導入して大家族を奨励したいとしている。

 昨年導入された現行の赤ちゃん手当は、2015年1月1日~2017年12月31日までに生まれた子どものみを対象としており、3歳の誕生日まで支給されることになっている。(c)AFP