【5月15日 AFP】15-16イタリア・セリエAは14日、第38節の試合が行われ、ナポリ(SSC Napoli)はゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)がハットトリックでリーグ新記録のシーズン36得点に到達するなど、フロジノーネ・カルチョ(Frosinone Calcio)に4-0で快勝し、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)本大会出場を決めた。

 現行方式のセリエAでは歴代最多となるグンナー・ノルダール(Gunnar Nordahl)氏の35得点(1949-50シーズン)にあと2得点まで迫っていたイグアインは、本拠地サン・パオロ・スタジアム(San Paolo Stadium)で迎えた最終節の後半27分までに3得点を記録し、リーグ最多記録を更新した。

 イグアインは伊メディアセット(Mediaset)に対して、「この記録を更新できて、ものすごくうれしい」と喜びを語った。「だけど、家族やクラブの人たち、チームメート、医療スタッフ、いろいろな人たちに感謝しなくてはならない」

 イグアインは4月のウディネーゼ(Udinese)戦で審判を押し、3試合の出場停止処分を受けている。それがなければ、記録はさらに伸びていた可能性もあった。

 それでもイグアイン本人は「すごく誇りに思う。みんなが僕の記録更新を後押ししてくれた。自信はあったけれど、冷静さを保つ必要があった。前半はうまくいかなかったが、後半はそれができた」と話した。

 一方、ASローマ(AS Roma)は3-1でACミラン(AC Milan)に勝利したものの、ナポリも勝利したため2位との勝ち点2差は変わらず、来季のチャンピオンズリーグはプレーオフからの出場が確定した。

 対するミランは、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2016-17)出場が難しい状況になった。ミランが出場権を獲得するためには、21日に行われるイタリア杯(Italian Cup 2015-16)決勝で大方の予想を覆し、ユベントス(Juventus)に勝利しなければならない。ミランが優勝できなければ、リーグ6位のサッスオーロ(US Sassuolo)が来季のヨーロッパリーグに出場する。

 4月にリーグ記録タイとなる5連覇を達成した王者ユベントスは、本拠地でパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)が2得点を挙げるなど、退場者を出したサンプドリア(Sampdoria)に5-0で大勝し、リーグ戦を締めくくった。

 ディバラはこれで今季の公式戦得点数を23に伸ばし、加入1シーズン目の得点で比べれば、同じアルゼンチン出身のカルロス・テベス(Carlos Tevez)よりも優れた成績でシーズンを終えた。(c)AFP/Justin DAVIS