【5月13日 AFP】(更新)中国配車アプリ最大手の滴滴出行(Didi Chuxing)は13日、米アップル(Apple)から10億ドル(約1100億円)の出資を受けたと発表した。

 同社に対する一度の出資としては過去最大という。北京(Beijing)市に本社を置く滴滴は中国市場で90%近いシェアを握っている。

 滴滴にはこれまでに中国IT大手の騰訊(テンセント、Tencent)や阿里巴巴(アリババ、Alibaba)も出資。さらにアップルの出資も受けることで今後、同業世界最大手で最大のライバルである米ウーバー(Uber)の地位を脅かす可能性もある。

 ウーバーは中国で巨費を投じて格安料金でサービスを提供し、シェアの獲得に躍起になっている。同社には中国ネット検索大手の百度(バイドゥ、Baidu)が出資している。

 アップルは中国の売り上げをてこ入れしたい考えで、滴滴との提携はこうした思惑に合致した動きといえる。アップルは自動車産業への参入もうわさされている。(c)AFP