【5月11日 AFP】11日に開幕する第69回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)は世界で最も華やかな映画祭かもしれない──だが、映画祭の開幕を飾る『Cafe Society(原題)』の米ベテラン映画監督ウディ・アレン(Woody Allen)さん(80)にとって、同映画祭は苦痛によって苛まれる試練だという。

 アレンさんが最も恐怖する2つのこと──テロと記者──に直面しなければならないからだ。

 パリ(Paris)での同時テロから6か月を経て、南仏のリゾート地では異例の警戒態勢が取られている。だがアレンさんは米娯楽誌バラエティ(Variety)に対し、「スーパーに行くときも、新聞を買うときも」テロのことを心配していると語った。

「私は世界で一番の心配性だ」とアレンさんは付け加え、「テロのことになると私は気にしすぎになる」と述べた。

 また、記者たちを避けることもできない。アレンさんはこれまでしばしば、記者たちとぎこちない関係に陥っている。「(カンヌで)飛行機から降りたらすぐにインタビューへと手を引かれる」とアレンさんは述べ、「立ち去るまでずっとインタビューをすることになる。1日に記者100人を相手にすることもある」と語った。(c)AFP