【5月10日 AFP】国際テロ組織「アルカイダ(Al-Qaeda)」の指導者だった故ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の息子が、シリアのイスラム過激派に対し、団結を呼び掛ける音声メッセージをインターネット上に投稿した。

 ビンラディン容疑者の息子、ハムザ・ビンラディン(Hamza bin Laden)氏(23)は声明の中で、内戦で荒廃したシリアでの戦いが「パレスチナ解放」の道を開くと述べている。

 同氏は「イスラムのウンマ(共同体)はシャーム(シリア)での聖戦に集中すべきだ…そこにいる聖戦士たちは団結しなければならない。イスラム教徒に対して全世界が動員された今、分裂や抗争を続ける者に弁解の余地はない」と語っている。

 さらに、エルサレム(Jerusalem)をアラビア語でアルクッズ(Al-Quds)と呼び、シリアは「アルクッズの解放を導く最適な戦場だ」「聖なるシリア革命以前と比べ、パレスチナ解放までへの道のりは今日、ずっと短くなった」などと述べている

 米情報当局によれば、ハムザ氏はビンラディン容疑者が最も気に入っていた息子で、アルカイダの指導者を継承するように育てられたという。(c)AFP