【5月10日 AFP】フィリピンで9日に行われた大統領選で、反体制派で扇動的な発言で知られるロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)氏(71)が大勝する見通しになったことが、選挙監視団体が10日に発表した集計結果で明らかになった。ドゥテルテ氏は、犯罪者は殺すといった暴言めいた公約をはじめとする過激な選挙運動を展開していた。

 南部のダバオ(Davao)市長を長く務めてきた同氏は、フィリピンが抱える犯罪と貧困という2つの難題に対し、乱暴ながらも即効性のある解決策を掲げて数百万人を魅了してきた。この2つの問題については、近年の著しい経済成長にもかかわらず悪化していると感じている人が多い。

 政府が票の集計を認めているカトリック教会系の選挙監視団体PPCRVが発表したデータによると、記録的な投票率となった9日の選挙では、ドゥテルテ氏が圧倒的な勝利を収めたとみられる。

 これによれば、10日早朝の開票率89%の時点でドゥテルテ氏は2位につけているマヌエル・ロハス(Manuel Roxas)氏を592万票上回っており、逆転される可能性はなくなっているという。PPCRVが出した各候補の得票率は、ドゥテルテ氏が38.65%、ロハス氏が23.16%、グレース・ポー(Grace Poe)上院議員が21.71%となっている。

 開票結果を受けてドゥテルテ氏はAFPに対し「極めて謙虚な気持ちで、この国民からの使命を受け入れる」と語り、勝利の鍵は自身の治安政策にあったとの見方を示した。(c)AFP/Ayee Macaraig