【5月9日 AFP】6年間の活動停止処分を不服としてスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てていたミシェル・プラティニ(Michel Platini)氏(60)は9日、CASに異議が認められなかったことを受け、欧州サッカー連盟(UEFA)会長を辞任する意向を発表した。

 2011年に当時、国際サッカー連盟(FIFA)会長だったジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)氏から200万スイスフラン(約2億2170万円)を不正に受け取ったとして処分を受けているプラティニ氏は、UEFA会長を辞任した後、名誉挽回のために裁判闘争を行う構えを示した。

 CASは同氏の資格停止処分期間を6年から4年に短縮したが、この金銭授受に「正当性」は認められないとして、処分取り消しを求めるプラティニ氏の訴えを退けた。

 プラティニ氏は同日「本日のCASの裁定は非常に不当なものだ。スイスの裁判所で本件に関わる私の潔白を証明するために、UEFA会長を退く」と声明で述べた。

 CASの裁定により、プラティニ氏は来月10日に開幕する欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)で、公式な役は一切務めることができない。プラティニ氏は今回のスキャンダルが勃発するまで、次期FIFA会長の有力候補だった。(c)AFP