【5月9日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2016)の男子シングルスを制したノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、8日の決勝を終え、試合中に自分の違反行為をかばった対戦相手、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)のスポーツマンシップをたたえた。

 世界ランク1位のジョコビッチは、最終セットの第7ゲームでサーブを打とうとした際、時間をかけすぎているとして、審判からタイムバイオレーション(ゲーム遅延)の警告を受けた。

 しかしマレーは、ジョコビッチがサーブを打てなかったのは自分のせいだと述べ、審判に「彼を待たせたのは自分だ。彼は5秒前には準備ができていたんだ」と必死で主張した。

 結果的に6-2、3-6、6-3で勝利を収め、2度目の大会制覇と、ATPワールドツアー・マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)で歴代最多となる29度目の優勝を飾ったジョコビッチだが、対戦相手のスポーツマンシップをたたえ、自身のツイッター(Twitter)に「アンディ・マレー(@andy_murray)、今夜は君のスポーツマンシップを見て、本当にうれしく、とても感激した。テニス界には、君のようなアンバサダー(大使)がいてくれてラッキーだ。ありがとう」と投稿した。(c)AFP