元イタリア代表で昨季得点王トーニ、「パネンカ」PKで有終の美
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【5月9日 AFP】今季限りでの現役引退を表明しているイタリア・セリエA、エラス・ベローナ(Hellas Verona)のルカ・トーニ(Luca Toni)が8日、ユベントス(Juventus)戦で「パネンカ(Panenka)」と呼ばれるチップキックでPKを決めるなどチームを2-1の勝利に導き、現役最後の試合で有終の美を飾った。
イタリア代表として出場した2006年のW杯ドイツ大会で優勝を経験しているトーニは先日、22年に及ぶキャリアの集大成として、ユベントス戦を最後に現役を退くことを表明していた。
トーニは前半43分、チームメートのエロス・ピサーノ(Eros Pisano)が獲得したPKのキッカーを任されると、ユベントスのGKノルベルト・ネト(Norberto Neto)からパネンカを決めて、セリエA通算344試合目で157得点目となるゴールを記録した。
ベローナはその後、後半10分にフェデリコ・ヴィヴィアーニ(Federico Viviani)が追加点を挙げると、すでに優勝を決めているユベントスの反撃をパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)のPKによる1点に抑え、最後まで逃げ切った。
本拠地ベンテゴーディ・スタジアム(Bentegodi stadium)で大声援を受けたトーニは、メディアセット・スポルト(Mediaset Sport)に対し、「永遠に記憶に残る試合になるだろう。最後になってしまったが、良いタイミングだった」と語った。
耳の辺りで手を回すゴールパフォーマンスで知られるトーニだが、PKをどこに蹴ればいいのかわからなかったと明かし、「右に蹴るべきか、左に蹴るべきか、まったく分からなかった。だからチップキックを選択したんだ」と語っている。
「すべてのゴールが素晴らしかったけれど、数が多すぎる。今夜の得点が最高のゴールになるだろう。キャリアを締めくくるゴールだからね」
イタリアで多くのクラブを渡り歩き、数々のゴールを決めてきたトーニは、昨季のリーグ戦で計22得点を記録し、インテル(Inter Milan)のマウロ・イカルディ(Mauro Icardi)とタイトルを分け合い、38歳でリーグ史上最年長の得点王に輝いた。
しかし、今季は不調が続き、チームがセリエB降格が決まったことで、トーニは引退する決意を固めたとしている。(c)AFP/Justin DAVIS