【5月8日 AFP】米大統領選で共和党の指名獲得を確実にしたドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は、党幹部や党員から不支持の声が高まり党の分裂が懸念される中、そうしたことは気にしないし問題でもないと米テレビ番組で述べた。

 共和党の重鎮などによる「トランプ氏以外を応援」する動きに、12年米大統領選で共和党候補だったミット・ロムニー(Mitt Romney)氏やジョージ・H・W・ブッシュ(George H.W. Bush)元大統領、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前大統領らが加わった。

 こうした動きに対しトランプ氏は、共和党を「統一する必要があるのか?」と問い、「私はおそらく、今まで大統領選に立候補した他の誰ともまったく違うだろうが、実のところ私は、そうは思っていない」と、8日の放送に先立ち抜粋が公開された米テレビABCの報道番組「ジス・ウィーク(This Week)」の中で述べた。

「統一できたほうが良いと思うし、そうなるだろうと思う。そうなれば何か良いこともあるだろう。だが、私は今、伝統的な意味で統一しなければならないとは思っていない」

 またトランプ氏は「私は大統領選の候補者となり、民主党員からも数百万の票を得るだろう」と述べ、民主党の有権者の中からも自身に投票する人が出るとの見方を示した。

 さらに、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官を破って民主党の指名を獲得しようと困難な闘いを続けているバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員に言及し、「バーニーの支持者も私に投票するだろう。彼らは貿易に関して私が好きだからだ」と付け加えた。(c)AFP