26歳のカメルーン代表選手、ピッチ上で突然倒れ死亡
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【5月7日 AFP】サッカーカメルーン代表のパトリック・エケング(Patrick Ekeng)が6日、ルーマニア1部リーグの試合中に突然倒れて死亡した。
ディナモ・ブカレスト(Dinamo Bucharest)に所属する26歳のエケングは、FCヴィトルル(FC Viitorul)戦の後半25分ごろに、他の選手と接触することもなくピッチ上で倒れた。途中出場してから、わずか7分後の出来事だった。
今年1月にディナモ・ブカレストに加入したエケングは病院に緊急搬送されたものの、救命措置もむなしく蘇生することはなかった。
チームドクターは報道陣に対して、「1時間半ほど蘇生措置が行われましたが、成功しませんでした」と明かした。ディナモ・ブカレストのファンは、夜遅くに病院の外へ集まり、エケングの死に哀悼の意をささげていた。
ディナモ・ブカレストのイオネル・ダンチウレスク(Ionel Danciulescu)理事は、エケングの死に衝撃を受け、2000年10月の親善試合で同クラブに所属していたカタリン・ヒルダン(Catalin Hildan)氏が死亡したことを思い起こしたと話している。
「信じられません。私とクラブ、そしてサポーターのみなさんにとって、これは悪夢です。あんまりだ。まるで、呪われているかのようです」
エケングは、昨年1月にカメルーン代表としてデビューを飾り、アフリカネーションズカップ(2015 The Africa Cup of Nations)にも出場。しかし、「不屈のライオン(Indomitable Lions)」の異名を持つカメルーン代表は、グループステージで敗退している。
カメルーン代表は、2003年にも試合中に選手が亡くなる悲劇に見舞われている。仏リヨン(Lyon)のスタッド・ジェルラン(Stade Gerland)で行われたコンフェデレーションズカップ(FIFA Confederations Cup)のコロンビア戦で、マルク・ビビアン・フォエ(Marc Vivien Foe)氏が心臓発作に襲われ死亡した。
サッカー界の最近の例では、昨年4月にベルギー・ジュピラーリーグのスポルティング・ロケレン(Sporting Lokeren)に所属するグレゴリー・メルテンス(Gregory Mertens)が試合中に心臓発作で倒れ、その3日後に亡くなっている。(c)AFP